(概要)
Puente de San Xoán de Furelos(フレーロスのサン・ショアン橋)は、スペイン・ガリシア州ア・コルーニャ県メリデ近郊の小村フレーロスにある中世の石橋で、サンティアゴ巡礼路「フランス人の道」を代表する景観の一つである。フレーロス川に架かる四連の半円アーチ橋で、12世紀頃に建設されたと考えられ、ロマネスク期の素朴で堅牢な石積みが現在も良好に残っている。橋名は近くのサン・ショアン(聖ヨハネ)教会に由来し、巡礼者の守護を願う信仰と深く結び付いてきた。
橋はメリデの旧市街へ向かう入口に位置し、長旅を続ける巡礼者が最初に出会う象徴的な地点である。苔むした石畳と低い欄干、ゆるやかな勾配は中世そのままの雰囲気を伝え、川面に映るアーチの影が静かな情緒をつくり出す。周囲には伝統的な石造家屋や穀物倉オレオが点在し、ガリシア農村の原風景と一体となっている。
かつて橋のたもとには巡礼者を迎える宿や救護施設があり、ここで人々は足を洗い、食事を取り、情報を交換したという。現在も世界中から歩き手が訪れ、メリデ名物のタコ料理を味わいながら次の目的地アルスーアへ向かう。度重なる修復を経ても構造はほぼ当初のままで、車の通行を制限して歩行者中心に守られている。
フレーロスのサン・ショアン橋は、単なる古い橋ではなく、千年にわたる巡礼の記憶を刻む「生きた道標」である。石に残る摩耗の跡は無数の足取りを物語り、サンティアゴまであと数日の旅路へと人々を静かに送り出している。
(アクセス)
メリデ旧市街から徒歩圏にあり約1kmで15分程です。➠ Map

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